第5回学術大会 _ 会長講演のご案内

第5回学術大会 _ 会長講演

「解剖学から顎関節の機能を紐解く」
神奈川歯科大学 口腔科学講座 神経組織発生学 教授 高橋 理


ヒトの顎関節は進化の過程で側頭骨と下顎骨との間に二次的に生じた経緯があり,
元の一次関節は中耳のツチ-キヌタ関節に保存されています.
そもそも下顎骨が聴覚器官であった名残です.
ヒトの顎関節は健康な場合には正常に機能しますが,
炎症などの病変を生じた場合は,この進化の過程を逆にたどり
クリック音など中耳を巻きこんだ病気の経過をたどります。

本セミナーでは
顎関節の解剖学的な構造が臨床の診断、治療に役立つように
解説を付け加えたいと思います.