研修会案内

一般社団法人 日本総合口腔医療学会では、下記の要領で教育研修会を行います。
掲載された教育研修会は、学会専任講師が担当し、認定資格の申請要件および資格更新の単位付与の対象研修となっています。
皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

 

【総合口腔診療歯科衛生士  実力養成基礎コース(全3回)2023】のご案内

日時:令和5年 全3回 10:00-13:50

 

場所:株式会社ブレーンベース 6階研修室

東京都品川区大井1丁目49-15 YK–17ビル6階

 

【総合口腔診療歯科衛生士  実力養成基礎コース(全3回)2023】 

 あなたは思いも寄らない患者の質問に戸惑い、あやふやな返答をして申し訳ない気持ちになったことはありませんか?

 

日々の業務の中でちょっと分からないことがあっても、何となく忙しさに流されて放置してしまっていませんか?実はそれは、医療の現場では非常に重大な疑問かもしれません。そして、不確かにしておいたことが原因で大きな医療事故が起こることがあります。

 

日常臨床で患者さんから最も質問を受けるのは、歯科医師ではなく、歯科衛生士や歯科助手です。医療人に求められるものは幅広い確かな知識です。患者さんの問いに正しくしっかり答えられると信頼が生まれ、患者さんも自分も笑顔が増えて楽しくなります。

本プログラムで患者さんと院長から安心と信頼を得られる知識を身につけましょう。

 

プログラム

  1.  7月30日(日) 摂食・咀嚼・嚥下を学ぶ (11:00~13:50)

「誤嚥性肺炎予防のために知っておきたい摂食・咀嚼・嚥下のメカニズム」
神奈川歯科大学 前教授
                              高橋 理
 日本人の死亡原因は悪性腫瘍,心疾患,脳血管疾患が上位を占めますが,肺炎は死亡原因の4番目に位置し,とくに高齢者ではきわめて重要な疾患の一つに数えられます.この原因として高齢者の神経疾患,寝たきり状態など多くの病態が関与します.誤嚥性肺炎の発生には口腔内の嫌気性菌を含む複数の菌によることが多く病態が複雑です.

 さて,ヒトが700万年かけて直立歩行に進化した事実に起因し,しかも四足獣には観察されないヒト独特の疾患は少なくとも17種類が挙げられます.その中でも誤嚥性肺炎は直立歩行による骨格の変化に主な原因があります.ヒト乳児と四足獣は呼吸と嚥下を同時に行いますが,直立方向をはじめた幼児以降では呼吸と嚥下が開離します.この原因は,ヒトが直立した結果として頭蓋骨が前方へほぼ直角に屈曲し,口腔の奥にある軟口蓋と喉頭蓋のあいだに距離が生じたことによります.その結果として咽頭では空気と水・食物が同時に出合う「魔の交叉点」が生まれました.ヒト嚥下の特徴は水・食物が喉頭より気管へ流入する危険性を常にはらみます.特に口腔と咽頭の筋・神経が未発達である乳児と,神経疾患をかかえる高齢者では誤嚥性肺炎が重要な問題となります.本演題ではヒトで誤嚥性肺炎が起こるメカニズムに焦点をあて,予防法も考察いたします.


「デバイスを使った口腔機能トレーニングで変わる! 新時代の歯科医療」
  IPSG包括歯科医療研究会副会長,日本嚥下機能訓練協会理事,あらやしき歯科医院開業
                              嶋倉 史剛
 歯科医療では咀嚼・嚥下の獲得が口腔機能の育成より誤嚥性肺炎予防までクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に寄与するだけでなく,治療精度を高めるために非常に重要です。現在,口腔ケアの需要はますます高まり,様々な形式の口腔機能トレーニングが臨床応用されます.
 本演題「デバイスを使った口腔機能トレーニング」は,従来の単なるストレッチや一元的な筋肉のトレーニングではなく,専用デバイスにより口腔周囲筋を広範囲にトレーニングすることで総合的なリハビリテーション効果を得られます.そのために歯科医師のみならず複数の医療スタッフ,そして患者自身が口腔機能の改善と向上にむけた効果を実感することが可能です.すなわち,「デバイスを使った口腔機能トレーニング」は従来の口腔ケアの概念を一新し,新たな口腔機能リハビリテーションモデルとなる可能性をはらみます.当院では10年前(開業時)より専用デバイスを診療に応用しました.当初は嚥下障害とみられる患者への摂食嚥下リハビリテーションが使用目的でしたが,その使用頻度が増すと摂食嚥下機能の向上以外にも,デバイスを使った口腔機能トレーニングが持つ幅広い活用法が存在する事実を発見しました.当院での応用として,
① むせないで治療できる患者教育,② 義歯の安定と使用感の向上,③ 口腔育成,歯列不正の改善,矯正治療の円滑化,④ アトピー・ぜんそくなどアレルギー性疾患の症状改善,⑤ 誤嚥性肺炎予防への応用,など従来の口腔機能トレーニングにはみられないユニークな効力を発揮しました.本演題では演者らが日常臨床でう「デバイスを使った口腔機能トレーニング」の応用例を紹介いたします.

 

 2. 8月27日(日) 

  ・ スタッフも医療訴訟に巻き込まれるかも!?~もしもの医療事故への対策と予防~

     深川 雅彦

  ・ 臨床の現場から、歯周病治療の再確認と予防歯科のポイント

      嶋倉 史剛

  ・歯周疾患の解剖と全身疾患

    高橋 理

 

 3. 9月24日(日) 

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  ・インプラントアシスタントワーク

    深川 雅彦

  ・ 噛み合わせの理解を深めよう!患者さんの質問に困らなくなる咬合の基礎知識

      嶋倉 史剛

  ・ こんな時、あんな時、実は解剖の知識が役に立つ!チェアサイドの解剖学

      高橋 理

 

 

本コースを受講することによって

患者さんの多彩な要望に応えられる幅広い知識と技術を身につけ、患者さんの視点にもとづく総合的な問題解決ができるようになります。

 

各回、先着20名限定で登録制です。

 

参加費用

 

それぞれの日程ごとに

〈歯科衛生士・歯科助手・動物看護師〉

※早期申し込み割引(各回1か月前まで)

会員:5000円(直前・当日6000円)

非会員:7500円(直前・当日9000円)

(会員の再受講3000円/一講義・非会員再受講4500円/一講義)

〈歯科医師・獣医師〉スタッフと共通理解を深めるために是非ご参加ください。

※早期申し込み割引(各回1か月前まで)

会員:8000円(直前・当日9500円)

非会員:10000円(直前・当日12000円)

(会員の再受講4750円/一講義・非会員再受講6000円/一講義)

 

申込み方法

 

セミナー参加申込のバナーをクリックして、入力後送信して下さい。

セミナー参加申込

 ※備考欄に必ず参加される日程をご記入ください

後日、メールにて入金先などの詳細をご案内致します。

参加費の入金を確認後、正式なお申込みとさせていただきます。

*参加費の返金はご容赦願います。お振込み手数料はご自身のご負担となります。