第4回学術大会 2017/01/22 大井町

2017年1月22日に開催されました第4回 日本総合口腔医療学会学術大会の報告をさせていただきます。。

本学会は、医師・歯科医師・獣医師が口腔から全身の健康について語り合う有意義な学会です。

 

会員発表では、症例を通して

高齢者の欠損補綴の実際

・歯の本数が減って噛めなくなると、栄養障害から全身の健康状態が悪くなること

・噛む機能を回復するために考慮すべきこと

・テレスコープ義歯は食品多様性を改善し、それを長期維持安定させることができること

について発表がありました。

 

本学会会長の稲葉先生は

「高齢者は歯を失ってしまったせいで、人生の集大成の時期に入ってからさみしい思いをしている人がたくさんいる。生きることへの欲求。健康でいたい。美味しい食事がしたい。家族と同じものが食べたい。という想いを強く持っている。そういう想いに応えられるような歯科医療を行わなければならない」

とお話しくださいました。

 

特別講演では、

 

【動物病院における歯周病治療のボトムライン】

動物歯科はまだまだ始まったばかり、ニーズは多いのに、見よう見まねでコンセプトにかける誤った手法・手技になってしまっているケースが散見されるので、動物歯科のパイオニア、戸田功先生によるおすすめの機材や手技にについて講義がありました。

 

【歯髄保存療法と根管治療】

歯内療法はマイクロスコープやニッケルチタンロータリファイルなど、新しい手法が取り入れられています。最先端の歯内療法について、三橋晃先生が解説しました。

 

【知っておきたい心臓疾患と関連疾患】

救急救命医の金子雅史先生による、いざという時の対処法、身近な人を助けるために知っておくべき重要事項の講義です。

 

盛りだくさんの内容で、医師・歯科医師・獣医師が口腔から全身の健康について語り合う充実した一日となりました。

 

今回もたくさんの先生方に参加して頂き、本当にありがとうございました。

 

日本総合口腔医療学会スタッフ一同、先生方と再びお会いできることを心より楽しみにしております。

 

レポート/あらやしき歯科医院 嶋倉史剛先生