第2回学術大会
日本総合口腔医療学会は、口腔医療に関する広い知識と治療技術を有する質の高い医療人を育成することを目的とします。本学会では歯科医師、獣医師、医師が連携し、学問横断的に広く多彩に口腔医療への取り組みを行います。 本学会で必要な履修単位を取得された歯科医師、獣医師、医師は、総合口腔診療認定医の受験資格が得られます。本学術大会は認定資格の取得や更新の要件となります。 より多くの方々に口腔医療の知識と技術を習得していただきたく、皆様のご参加をお待ちしております。
1.日時:平成25年7月7日(日曜)10時-16時
2.場所:神奈川県歯科医師会館 501研修室
〒231-0013 横浜市中区住吉町6丁目68番地 電話番号:045(681)2172 / FAX番号:045(681)2426 最寄駅JR 桜木町駅および関内駅より徒歩7分 地下鉄・関内駅より徒歩5分
特別講演
演題: 「唾液腺の機能と分泌機能不全」
日本大学大学院獣医学研究科主任教授
杉谷博士 先生
唾液は口腔の健康維持にきわめて重要であり,その機能が失われると口腔乾燥症(ドライマウス)など様々な口腔の障害が起こります.本講演では唾液成分の解析による診断への応用,また唾液の分泌機構に関する新しい知見などを概説いたします.
教育講演
演題: 「神経の損傷による変性と再生」
神奈川歯科大学組織学教授
高橋 理 先生
歯科医学におけるインプラント治療の際に神経損傷が偶発します.本講演では① 神経線維の変性と再生,② 神経の再生に生ずる問題点(過誤神経支配,感覚と運動 の交雑など),および③ 神経と瘢痕組織との関係などについて最近の知見より考察 します.
演題:「日常臨床に潜む悪魔―再確認しよう危機管理,救急蘇生法の実習」
東海大学医学部付属八王子病院循環器内科
金子雅史 先生
持病の有る無しに関わらずからだの状態が急変する,すなわち突然死やそれに準ずる状態に陥ることは健康と考えられる誰にでも起こり得ることです. 記憶に新しいと思いますが,有望な若いサッカー選手の突然死が報道されました. 救急医療の現場では,連日のごとく心肺停止患者が搬送されて来られているのが現実です.また高齢者のみでは無いのも事実です. 歯科治療は,外科医療の一つです.麻酔行為,観血的処置が日常的に行われます.私たちは再度改めて危機管理を認識し「起きないであろう、患者の急変」ではなく「起きたらどうしよう」という考え方を持っていただき,日常の臨床に役立てていただきたいと思います. 講演では, ● 起こり得る患者の急変 ● 病態の整理(生理) ● 対 応 についてお話させていただきたいと思います. また別枠で,実技によるPUSH&CALLの実習をさせていただきたいと考えます.
演題:「口腔がんの最近の知見について」
国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院口腔外科
加藤智弘 先生
脳、脊髄そして眼窩をのぞく顎顔面口腔領域に発症する悪性腫瘍を扱う。 この中で現在、最も注目される抗悪性腫瘍薬について1970 年代より いくつかの変遷を経た経緯およびその作用機序について、従来の化学療法 に対して有意な上乗せ効果が証明されたものをご紹介したい。